こんにちは、ひまりです。
「同人誌つくりたいけど、年齢的に遅いよね…」と思って、いま一歩踏みだせないという方、いらっしゃいますか?
私は29歳ではじめて同人誌をつくりました。同人活動をはじめるには遅かったほうでしょう。
ですが思い切って活動をはじめてから、原稿作りやイベント参加と、毎日にメリハリがでたことでとても充実しています。
今回は、私がはじめて同人誌をつくってイベント参加したときのエピソードを紹介します。
きっかけは30歳目前に新しいことをしてみたかったから
同人誌をつくろうと思ったきっかけは、私の30歳の誕生日が目前という安易な理由からでした。
「30歳になる前に、なにかこれまでにないチャレンジをしてみたいなぁ」そうあれこれ考えてた時、ふと胸の中に小さくしまっていた「同人誌をつくる」という夢を思い出したのです。
その思いつきに「我ながらなんて名案だ!」とワクワクしたのを今でも覚えています。
でも実はこのとき、まだなんの同人誌を描くか決めてなかったんですよね。
自分の考えたものを本という形で表現できる期待と嬉しさで頭がいっぱいでした。
何を描く?題材は夢中になっていた乙女ゲーム
何を描くか決めていなかったものの、ちょうどこの時期に夢中になっていた乙女ゲームがありました。
私はオールキャラがわいわいしている話が好きだったのですが、そのゲーム本編ではあまりそういった場面がなく…
「それなら私が描けばいいんだ!」
同人誌づくりの一歩を踏み出したのです。
ネットに頼って同人誌の作り方を試行錯誤
いざ同人誌をつくろうと決めたものの、右も左もわからない。同人に詳しい友達もいない。当時はTwitterなどもやっていなかったので他に聞ける人もいない…
というわけでイベント申込みから、原稿づくり、イベント当日のことまで全てネットだけを頼りにひたすら調べました。
特に困ったのが原稿づくりでです。
まず、このときに合わせて買ったマンガ制作ソフト「ClipStudio(通称クリスタ)」の使い方がさっぱりわからない。
ネットだけではさすがに辛くなったので、ClipStudioの入門書を買うことにしました。
ソフトの操作マニュアルもネットにあるのですが、入門書のほうが手順を追うには見やすかったんですね。
そうして四苦八苦しながらなんとか原稿をつくりあげ、無事印刷所へ入稿完了。
同人誌を作ろうと決心してから、早2ヶ月がたっていました。
準備万端でイベント当日
前日までにしっかりイベント当日の持ち物やマナーをチェックし、とうとう迎えた当日。
自分のスペースに行くと、印刷所から届いた私の同人誌が…!!
ダンボールを開けて、初めて見る自分の同人誌…感無量でした。
しかしのんびりもしてられず、せっせとスペースの設営を行います。
そしてついにイベント開始のアナウンスが聴こえました。
大興奮!はじめてのサークル参加
実は前日までにさんざん
「一冊も売れなかったらどうしよう」
「いやいや自分の想いをカタチにできただけで十分楽しかった!」
などとぐるぐるしていました。
最終的にはなるようになれ!とドキドキしながらスペース前に座ること1分…5分
…誰もこない!!
そして隣のサークルさんは開場と同時にすでに列ができている…!!
その差にちょっと凹みながらすこしぼんやりしていたとき。
目の前にきた女性が
「一冊ください」
と一言。
あまりに嬉しくて、相手の方の手を思わず握ってしまいそうでした。
そのあとも嬉しいことにちらほらスペースに人が来ては本を手にとってくれました。
同人イベントはワンダーランド
そしてイベント終了時刻を迎え、私は脳内アドレナリンがでっぱなしのまま会場を後に。
家に帰っても興奮が冷めません。
イベントはまるで、私にとってディズニーランドに行った時のような、ふしぎで刺激にあふれる魅力的な世界でした。
すっかり同人イベントの魅力にとりつかれた私は「また本をだそう!」と決め、こうして同人活動をはじめることになったのです。
最後に
冒頭で「同人誌をはじめる年齢」についてふれましたが、私はイベントに参加して年齢なんて一切関係ないと実感しました。
それはイベントで表現の自由の空気を感じたからです。
何歳になったって人は自分の想いを表現していいんだと。
これってすごいステキなことだと思いませんか?
年齢で同人活動するか迷っているかた、是非やってみませんか?
そしてイベント独自の熱と表現の自由さを肌で感じてみてください。
今までとはまた違った世界が見えるはずです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。